藤坂の大カツラ  (兵庫県丹波篠山市 更新:2009年9月(10)
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藤坂の大カツラ
説明板のある登山口から約20分、谷沿いに急な坂を登ると眼前に巨大なカツラの木が現れた。
藤坂の大カツラ
登山道入口に立つ説明板では、幹周/約13m、樹高/20〜38m、幹は13本〜15本に分かれていると記されています。
藤坂の大カツラ
大カツラの上に設置された木のデッキから撮影。かなりの傾斜です。
藤坂の大カツラ
デッキから見る幹の下部。左のプレートは「丹波森選定樹木」とあり、幹周/12. 5m、樹高/30mと書かれています。
藤坂の大カツラ
藤坂の大カツラ 藤坂の大カツラ
急な傾斜地に生育していることが分かるでしょう。 デッキと大カツラ。ちょっとデッキが近すぎるけど。
藤坂の大桂の案内標識 藤坂のカツラ・説明板
案内標識。左奥への道が登山道。  ●藤坂のカツラの説明板。登山口にあります。
名称 : 藤坂の大カツラ
所在地 : 兵庫県丹波篠山市藤坂 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2009/9/21
指定 : 兵庫県指定天然記念物 (H2年3月20日指定)
      新日本名木100選
アクセス : 【車】安田西交差点から国道173号線を北上し、藤坂の三差路を左折して、県道300号線・本郷藤坂線を約3km走ると、左側に上の写真にある「藤坂の大桂」の道標が立っています。
説明板の付近に車を置き、猪よけのフェンスを開けて登山道を約20分登ると大カツラに出会えます。道案内がしっかりしており道を間違うことはありません。急斜面に立っていますが、大カツラの上部には観察用のデッキがあり、ここからじっくり観察したり、写真を撮ることができます。
 大カツラは直径50cm前後の幹が十数本伸びており、中央にある主幹も残っており、さらに周囲にはひこばえも数多くあり変化に富んでいます。谷底なので陽が差すことがほとんどなく薄暗いのでISO感度を上げて撮影しました。カツラは我が国特産の落葉広葉樹、冬には葉が落ちてしまいます。ハート形をした葉に特徴があります。古くから建築・家具・楽器などに用いられてきました。
 毎年5月10日に藤坂の春日神社のお田植え式には、この大桂の生命力にあやかろうと、大カツラの小枝を24本切り取り、棚田にみたてた神社の舞台に苗にみたてた小枝を植えて豊作を祈るとのこと。
 兵庫県で最も幹周の大きいのは朝来市の「糸井の大カツラ」ですが、主幹がなくひこばえだけですから実質的にはこの藤坂の大カツラがナンバーワンと思います。すぐそばからはカツラによくあるように、清流が流れ出ています。
 近くには「小原の大イチョウ」があります。
(HP管理者)

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No.278