(三重県鈴鹿市) 更新:2019年9月(18)
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三日市町霊苑のタブノキ
幹周実測値/5. 58m、樹高/約12m。
三日市町霊苑のタブノキ
環境省巨樹巨木林DBに「ヤチダモ」として登録されている木と思われ、データは幹周/3. 75m、樹高/8m。
三日市町霊苑のタブノキ
タブノキの周囲は石柵で囲まれています。
三日市町霊苑のタブノキ
石碑には「倶會一處」(くえいっしょ)と彫られています。墓石によく見られる仏語です。
三日市町霊苑のタブノキと「南無阿弥陀仏」の石碑
タブノキの前には「南無阿弥陀仏」と彫られた石碑があります。墓地ですからね。
三日市町霊苑のタブノキ 三日市町霊苑のタブノキ 説明板
右写真の説明板では「椨の木(たぶのき)」とあります。
名称 : 三日市町霊苑のタブノキ
所在地 :  三重県鈴鹿市三日市2-7-17付近 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2019/6/13 三日市町霊苑マップ
指定 : 指定なし
アクセス : 近鉄鈴鹿線・三日市駅から西に200m。 【車】東名阪道・亀山ICから国道1号を東に10.7km、「汲川原」を右折し南に600m、「汲川原橋南詰」を左折し県道45号を東に1.9m、左折し1.5km、左折し北に150m。駐車スペースあり。
環境省巨樹巨木林DBには木の種類が「ヤチダモ」とありますが、ヤチダモは、北海道と本州北部に自生する雌雄異株のモクセイ科トネリコ属の落葉高木で、三重県あたりには自生しない種類です。堅くて加工性の良い材は、「タモ」とよばれて、野球のバットなどに使われます。「タモ」はタブノキの別名でもありますから間違ったのだと思います。
 説明板には
「椨の木(たぶのき)、犬楠(いぬくす)とも言う、楠(くすのき)科たぶのき属。むかし、この木は霊が宿る木とされた事から霊(たま)の木と呼ばれて居たが、、変化して“たぶの木”となったとの事。たぶの木の樹皮からは線香が作られていた。よく似た名前で「たもの木」と呼ばれる木があるが、これは楡の木(にれのき)の別名で落葉樹である。」
とあります。
 周囲を石柵で囲まれており、「南無阿弥陀仏」の石碑と「倶會一處(倶会一処:くえいっしょ)」と彫られた石碑が建てられています。「倶会一処」という言葉は、『仏説阿弥陀経』に出てくる言葉で、仏説阿弥陀経は浄土宗・浄土真宗など、浄土教の根本聖典の一つです。
 「倶会一処」は「倶に一つの処で会う」と書き下します。倶(とも)に一つの処(ところ)で会うということで、お墓に入った人に「現世ではもう会えないけど来世に極楽浄土でまた会いましょう」という願いをこめて墓石に刻まれる事が多いようです。
 近くには「寿福院のタブノキ」や「飯野神社のクス」があります。
(HP管理者)

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三重県  タブノキ    新日本名木100選
     
No.1953