(石川県金沢市) 更新:2013年6月(9) 
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兼六園菊桜
かって国の天然記念物だった原木が枯れ、現在は2代目の兼六園菊桜が2本植えられています。
兼六園菊桜
原木が枯れる前に桜守・佐野藤右衛門氏により枝接ぎ、育成され、兼六園に戻されました。
兼六園菊桜
手前と奥の2本が後継樹として植えられています。近くには熊谷桜がありますがすでに散っていました。
兼六園菊桜
一つの花の花弁が300枚を超えるという兼六園菊桜。濃い紅色ですがだんだんと白くなり、ポトンと花ごと落下します。
兼六園菊桜
2018年兼六園菊桜 2018年兼六園菊桜
2018年に兼六園を訪問したときには様子が変わっていました。

兼六園・名島桜
名島桜】 これも菊桜の一種です。兼六園の真弓坂口を入ったところに咲いていました。(別掲
名称 : 兼六園菊桜
所在地 : 石川県金沢市兼六町1-6 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2013/4/27 兼六園菊桜マップ
指定 : 国特別名勝 (T11年3月8日名勝指定、
      S60年3月20日特別名勝指定)
アクセス : JR北陸本線・金沢駅東口よりバスで「広坂」(石浦神社前)下車、徒歩2分。
この兼六園菊桜に会うことを第一の目的に、ゴールデンウイークを利用して金沢に出かけました。ちょうど満開の兼六園菊桜に会えて、とても幸せな気持ちになれました。(人も多かったけど)特に外国人が多かったのは京都と同じ。
 兼六園菊桜は、根上の松とは向かい合わせにあります。当HPの「大阪造幣局の桜の通り抜け(3)」でも紹介していますが、細い花弁が球のようにつく珍しい菊咲きの桜です。
 佐野藤右衛門氏の書籍「桜守三代」によれば、兼六園菊桜は加賀前田家が京都御所から賜ったもので、1928年(昭和3年)に国の天然記念物に指定されましたが、1970年(昭和45年)に枯れてしまいました。
 しかし、老衰が進み枯れてしまう前になんとか後継樹を育てようとした先代の佐野藤右衛門氏は、朝早く切った菊桜の枝を口にくわえて金沢から京都まで帰ったそうです。その時に接木に成功したものが現在の兼六園菊桜です。
 「名島桜」(なじまざくら)も菊桜の種類で、原木はすでに枯れてありませんが、その後継樹が金沢大学や兼六園などに植えられています。写真は真弓坂入口近くに咲く名島桜です。
 兼六園には40種、420本の桜があり、なかでも有名なのは「兼六園菊桜」、「兼六園熊谷桜」、「兼六園旭桜」、「福桜」、「名島桜」で、そのほかにも塩釜桜、関山、普賢象などの桜があります。
(HP管理者)
(2018年6月8日追記) 2018年に兼六園を再訪問しましたが、菊桜の様子が変わっていました。1本にはテープが巻かれ、1本は後継樹に入れ替わっていました。2代目の兼六園菊桜が弱っていると聞いていましたが、残念なことです。

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No.632