(神奈川県湯河原町) 更新:2006年10月(1)
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城願寺のビャクシン
国指定天然記念物の「城願寺のビャクシン」。幹周/6. 0m、樹高/20m、樹齢/約800年。
城願寺のビャクシン
ビャクシン(柏槙)は京都の大徳寺・東福寺、鎌倉の建長寺など、禅宗の寺院に多く植えられています。 城願寺も曹洞宗のお寺です。左後に見える「七騎堂」は、石橋山合戦に敗れた源頼朝主従七人の武者像を祀ります。
城願寺のビャクシン
城願寺のビャクシン 城願寺のビャクシン
石段下の山門から見上げたビャクシン。 ビャクシンによくあるねじれが枝まで出ています。
城願寺本堂 ビャクシン説明板
城願寺本堂 「びゃくしん」の説明板
名称 : 城願寺のビャクシン
所在地 : 神奈川県足柄下郡湯河原町城堀252 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2006/8/26 城願寺マップ
指定 : 国指定天然記念物 (S14年9月7日指定)
アクセス : JR東海道本線・湯河原駅を北に徒歩約10分。
東京出張の帰り、JR・湯河原駅で下車し「城願寺のビャクシン」を訪ねました。東海道本線のガード下をくぐり、少し坂を上ると城願寺があります。ビャクシン(柏槙)はイブキとも呼ばれ、京都の東福寺や大徳寺鎌倉の建長寺などの禅宗寺院に多く植えられています。
 この巨樹は、石橋山の合戦で源頼朝を助けた土豪の土肥実平(といのさねひら)手植の樹と伝えられ、推定樹齢800年とされています。石橋山の戦いに敗れた頼朝は、土肥郷の岩窟に潜んだと「吾妻鏡」(あずまかがみ)に記されており、今もその岩屋とされるものが湯河原町と真鶴町に残っています。
 頼朝が潜んだ岩窟で思い出すのは、日本画の巨匠・前田青邨(せいそん)画伯が描いた「洞窟の頼朝」です。記念切手の近代美術シリーズの1枚になっていますが、その屏風絵(大倉集古館蔵)は、平家方の探索から逃げようと岩窟に潜む頼朝と、主人を必死に守ろうとする武者達を描いており、この七人の武者の一瞬の気配を描いた名作です。(2010年に国の重文に指定されました)
 また城願寺から南西約800mには、次回紹介する「五所神社のクスとイチョウ」の巨樹があります。
(HP管理者)

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