(和歌山県紀美野町)  更新:2015年4月(3)
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下佐々のクスノキ
環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/6. 04m、樹高/14m。くすのき公園内にあります。
下佐々のクスノキと旧野上電鉄車両
左の電車は旧野上電鉄のモハ31号。昭和9年(1934年)製で、阪神電鉄を経て1994年まで活躍しました。
下佐々のクスノキ
紀美野町の学術推せん樹の説明板では推定樹齢は500年。
下佐々のクスノキ
学術推せん樹
名称 : 下佐々のクスノキ
所在地 : 和歌山県海草郡紀美野町下佐々720-16 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2014/11/11
指定 : 指定なし(学術推せん樹)
アクセス : JR紀勢本線・海南駅から大十バス「登山口」行きで「くすのき公園」下車すぐ。 【車】阪和道・海南東ICから国道370号を東に約9km。下佐々の表示がある交差点を右折し400mのくすのき公園内にあります。
下佐々のクスノキがある「くすのき公園」のそばでは旧野上電鉄の線路跡にそって国道370号のバイパス工事が行われており、もう1年もすれば国道が移ることになるでしょう。
 野上電鉄といえば20年前の1994年に廃線になった私鉄ですが、その車両(モハ31号)が公園の隅に保存されていました。1934年(昭和9年)製で阪神電鉄で1963年まで使用されていたそうですから、その頃私は阪神沿線に住んでいたので、ひょっとしたら乗ったことがあるかも知れません。その後野上電鉄に譲渡され、廃線時まで活躍した車両とのこと。
 下佐々のクスノキは、公園の北西角に独立樹としてあり、学術推せん樹に指定されていました。天然記念物や保存樹とどう違うのか不明ですが、保存策が講じられていることはいいことです。クスノキの周囲には木のベンチが置かれており、ゆっくりとクスノキを眺めたり、木陰で談笑することができます。ただ国道ができて交通量が増えるのはあまり有り難いことではありませんが。
 クスノキの根元には「田渕家樟陰荘跡」と刻んだ石碑が建てられています。御坊市の大地主で実業家でもあった田渕家の別荘があったのでしょう。田渕家は御坊臨海鉄道(現在の紀州鉄道)を作ったことで有名ですが、田渕豊吉という第2次大戦中に東條英機に反戦の論を述べた政治家を出しています。
(HP管理者)

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No.991