(和歌山県湯浅町) 更新:2013年11月(10)
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深専寺のクスノキ
環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/5. 40m、樹高/30m。クスノキの後方にあるのが本堂。
深専寺のクスノキ
お墓に囲まれた深専寺のクスノキ。
深専寺のクスノキ
深専寺のクスノキ
深専寺のクスノキ
右側のやや傾いたクスも幹周が4. 4mあります。
深専寺本堂 本堂
深専寺 大地震津波心得之記 石碑の横にある石碑の説明板
名称 : 深専寺のクスノキ
所在地 : 和歌山県有田郡湯浅町湯浅785 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2013/3/23 深専寺マップ
指定 : 和歌山県指定天然記念物 (S33年4月1日指定)
アクセス : JR紀勢本線・湯浅駅から北西に約300m、徒歩10分。
深専寺は、湯浅市街地のほぼ中央に位置し、寛正3年(1462年)に明秀上人により開山されましたが、奈良時代にはこの地に僧行基が開基した「海雲院」があったといわれています。熊野古道沿いにあるため中世には法皇や上皇が熊野行幸の際の宿泊地としても使われたそうです。
 深専寺にあったホルトノキは、江戸時代のこと、旅行中の平賀源内が境内のこの木を見て、その実をオリーブと間違え「ポルトガルの木」という意味で「ホルトノキ」と名付けたと伝えられています。「深専寺のホルトノキ」として県天然記念物に指定されるなどして有名だったのですが、2006年に枯れてしまいました。
 門前には江戸時代、嘉永7年(1854年)の「安政南海地震」での大津波の教訓を伝える「大地震津なミ心え之記」の石碑があります。上の写真はその説明板で、深専寺住職・承空上人が石碑に、大地震の時は浜辺や川筋に逃げず、深専寺門前を東に天神山に逃げるように避難の方法が彫られています。湯浅・広にはこの深専寺の石碑を始め、広村堤防とそれを築いた濱口梧陵の物語があり、地震と津波への警告を昔から鳴らしています。
 2本のクスノキは本堂西側の墓地の中央にあり、東の真っ直ぐに幹が伸びている方が幹周が太いようです。今ではクスノキが深専寺を代表する樹木となっています。
(HP管理者)

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