(奈良県五條市) 更新:2012年9月(3)
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奥谷のヤマモモの巨樹
現地説明板では、幹周(地上0.5m)/4. 3m、(分岐部)/5. 0m、樹高/約15m。
奥谷のヤマモモの巨樹
ヤマモモの前は旧小学校の校庭で、今は老人憩いの家とゲートボール場になっています。
奥谷のヤマモモの巨樹
ヤマモモの前には直木賞で有名な作家・直木三十五(なおき さんじゅうご)の石碑があります。
奥谷のヤマモモの巨樹
雌株で、地上80cmで三分岐、さらに分岐し、合計9枝に分岐しており、樹形は半球形をしています。
ヤマモモの巨樹、説明板
名称 : 奥谷のヤマモモの巨樹
所在地 : 奈良県五條市西吉野町奥谷1048 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2012/7/28 奥谷のヤマモモの巨樹マップ
指定 : 奈良県指定天然記念物 (S34年2月5日指定)
アクセス : 【車】五條市の国道168号線から県道138号線で約7km。宗円寺を目標にしてカーナビで。駐車場あり。
このヤマモモは、明治43年11月から数ヶ月間、植村宗一(のちの直木三十五)氏が代用教員として赴任していた旧奥谷尋常小学校の校庭に立っています。今はゲートボール場と老人施設が建っています。説明板によれば、「植村先生はおおらかで、このヤマモモの木に登って大声でデカンショ節を歌ったり、時には樹蔭に机を出して児童と一緒に勉強した」というとあります。
 直木三十五は大阪市中央区の安堂寺町の生まれですが、そこには「榎木大明神のエンジュ」があります。直木三十五は私の卒業した高校の大先輩にあたります。大衆小説の最高の賞である直木賞でしか最近は話題にならない作家ですが、昭和初期を代表する大衆小説の大作家です。
 ヤマモモの県指定天然記念物での名称は単に「ヤマモモの巨樹」ですが、これでは一般名称ですから地名を入れて「奥谷のヤマモモの巨樹」というタイトルにしました。
 奥谷は、五條市の中心部から南東に7km、市町村合併で五條市となる前は西吉野村という地名で、かなりの山間地です。でも現在は舗装道路があるので車があれば容易にヤマモモの巨樹を訪問できます。直木三十五が代用教員だった時代は町に出るには大変だったでしょう。
(HP管理者)

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