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京都から姫路に至る国号372号線の篠山盆地を通る部分が「デカンショ街道」と名づけられています。その「デカンショ街道」と旧道の分岐点にこの六本柳があります。六本柳といってもヤナギの木は1本しかありません。
六本柳は伝説があり、丹波篠山市のHP「丹波篠山五十次」)によれば
、「一条天皇の正暦年間(990~95年)、勅命をうけて源頼光は、碓井貞光、卜部季武、渡辺綱、坂田金時、藤原保昌の5名を引き連れ、丹波の大江山で悪行を続けている酒顛童子の討伐に向った。一行は山伏に姿を変え、笈を負い、打刀を差し、烏帽子・篠懸を着て、法螺の貝を携えてここを通りかかり、小休止をした。そして、宝塔山(小金ヶ岳の南側)をはじめ、三岳連山の修験道諸寺院を遙拝し、戦勝を祈願して、持っていた柳の杖を全員が突き差したところ、神仏の加護の証か、六本とも間もなく芽を出し、大きく生長したと言われる。‥‥」
とあります。
大江山の鬼退治の話は昔は有名で、歌舞伎や映画にもなっていますが、最近ではあまり見聞きしなくなりました。若い人は知らないかも。坂田金時(さかたのきんとき)は、携帯電話AUのコマーシャル「三太郎」の中の「金太郎」でお馴染みですが。
今に残る1本のヤナギは、大正4年(1915年)に補植したうちの一本が残ったもので、頼光伝説をいまに伝えています。樹齢は約100年ということになります。近くには国指定天然記念物の「日置のハダカガヤ」があります。
(HP管理者) |