四條畷楠木正行墓のくす  (大阪府四條畷市) 更新:2008年10月(7) 
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楠木正行墓のくす
石碑を飲み込んだ堂々たる幹部分。幹周/12m、樹齢/約550年。
楠木正行墓のくす
2本のクスの合体木。楠木正行が戦死した場所に建てられていた石碑の両脇に植えたクスノキで、その楠が大きくなり石碑を包み込んでしまった。
楠木正行墓のくす
環境省DBには漏れているが大阪府では幹周で五指に入る巨樹です。
楠木正行墓のくす
クスノキの周囲には石の玉垣が巡らされており、入ることはできません。
小楠公墓地 墓所の正面。墓所は府の史跡に指定。
小楠公墓地の説明板 小楠公墓地の説明板
名称 : 四條畷楠木正行墓のくす
所在地 : 大阪府四條畷市雁屋南町27-5 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2008/9/6、2003/1/18 四条畷楠木正行墓マップ
指定 : 大阪府指定天然記念物 (S46年3月31日指定)
アクセス : JR学園都市線・四条畷駅から北西に200m、徒歩5分。
説明板によれば、この地は南北朝時代の正平3年(1348年)、小楠公こと楠木正行(まさつら)が足利尊氏の武将高師直(こうのもろなお)の大軍と戦い(四条畷の戦い)、敗れて戦死して葬られた地で、府の史跡に指定されています。
 楠木正行の死後、小石碑が建てられていたのですが、その後に石碑の両側に2本の楠木が植えられ、多くの年月が過ぎ2本のクスノキは1本に合し、その石碑は木の中に入り込んでしまったとのこと。
 明治23年4月には墓所前の道を山手にまっすぐに行った飯盛山の山麓に正行を主祭神とする四條畷神社が創建されています。楠木正行といえば南朝の忠臣・楠木正成(まさしげ)の嫡子で、正成を大楠公と称するのに対して正行は小楠公と呼ばれています。ちなみに正成は神戸市の湊川神社に祀られています。また京都・嵯峨の宝筐院には楠木正行の首塚と伝わる石塔があります。
 このクスノキは幹周が12m以上もあり、これは府下でも3番目になるのではないでしょうか。周囲を石囲いで守られており、生育の条件も良くまだまだ大きくなりそうです。
(HP管理者)

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No.155