(長野県松本市) 更新:2021年2月(12)
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波多神社のコナラ
環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周/5.10m、樹高/30m。 幹周実測値/5. 41m。
波多神社のコナラ
推定樹齢800年以上。根元には空洞が見られます。
波多神社のコナラ
コナラは若干傾いて立っており、樹の前には旧波田町の天然記念物の標柱が立っています。
波多神社のコナラ
神社境内の北の端にあり、すぐ後には仁王門が見えます。
波多神社のコナラ
かっては長野県指定天然記念物でしたが、解除され現在は松本市の天然記念物になっています。
コナラの葉
コナラの葉。葉の縁はギザギザの鋸歯をもちます。ミズナラとの差異は葉柄が長いこと。
波多神社拝殿
波多神社拝殿
波多神社由緒
波多神社由緒
田村堂
田村堂。征夷大将軍・坂上田村麻呂の座像を祀ります。
名称 : 波多神社のコナラ
所在地 : 長野県松本市上波田4751 ○地図リンク提供:マピオン
撮影日 : 2020/10/29 波多神社マップ
指定 : 松本市指定天然記念物 (H23年3月22日指定)
アクセス : 松本鉄道上高地線・渕東駅から南に400m。 【車】長野道・松本ICから国道158号を西に9.9km、左折し600m。駐車場あり。
国道158号線を松本ICから上高地の方向に向かって進むと「田村堂」の看板が出 ていますので左折します。そのまま行くと河岸段丘上に田村堂や仁王門があり、すぐそばに波多神社とコナラの巨樹があります。
 波多神社の創建は不詳ですが、伝承によると奈良時代初期の神亀5年(725年)に勧請されたのが始まりとされます。古くから素戔嗚尊と事解男尊(ことさかおのみこと)が祀られていましたが、平安時代後期の康治2年(1143年)に熊野権現の分霊を勧請合祀しています。
 「波多神社のコナラ」は昭和22年から42年までは県の天然記念物に指定されていましたが、基準に沿わないと解除になり、現在は松本市の天然記念物になっています。根元に空洞がありますが樹勢は良いようです。
 神社の傍には阿弥陀堂・仁王門・田村堂がありますが、これらは若澤寺(にゃくたくじ)やその塔頭・西光寺の遺物です。江戸時代、この上波多は里寺の若澤寺を中心に大いに栄え、その景観や壮大さは、「信濃日光」と称された程であったといいます。
 しかし、明治初めの廃仏毀釈により、若澤寺のお堂などはことごとく打ち壊され、わずかに征夷大将軍・坂上田村麻呂の像を祀る「田村堂」、元は西光寺のものだった「阿弥陀堂」、「仁王門」が残ります。
 この仁王門から東に伸びる旧野麦街道は、「石張りの道」として整備されており、観光資源ともなっています。
(HP管理者)

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